ライプツィヒ(Leipzig)はザクセン州に属するドイツの都市で、現在の人口は約53万人。
19世紀のライプツィヒはウィーン、パリと並ぶヨーロッパを代表する音楽の都として名を馳せ、メンデルスゾーンやシューマンらが活躍し、西洋音楽における中心地として栄華を極めました。
1843年には、ドイツ初の音楽学校であるライプツィヒ音楽院が、メンデルスゾーンによって創設されています。
1901年にこの音楽院に入学した瀧廉太郎は、日本人男性としてヨーロッパで最初の音楽留学生となりました。
生涯の後半をトーマス教会のオルガニスト兼指揮者として過ごしたバッハをはじめ数多くの偉大な音楽家たちが活躍した誇り高き音楽の街です。
創業者カール・レーニッシュのピアノ作りの哲学は高い品質と耐久性のある構造でした。
優れた楽器は芸術と技術の結晶と言えます。設計者、熟練工、演奏者との共同作業により創られていきます。
そのなかで創業者カール・レーニッシュは天賦の才を持った類い希な人物でした。
レーニッシュに触れた当時の音楽家たちはその他に類を見ないビロードのようになめらかで豊かな音を生み出す芸術品に魅了され、安定した品質と芸術性を高く評価しました。各国の博覧会にて評価され「優秀賞」を次々と獲得したこともあり、世界中にレーニッシュブランドは定着していきました。
ヨーロッパ各国の王室御用達ピアノとしての栄誉からもレーニッシュブランドの品質の高さがうかがえます。
19世紀末、すでに世界的なトップブランドになったレーニッシュを、当時の著名な演奏家、作曲家たちが好んで使っています。
ハンス・フォン・ビューロー、リヒャルト・シュトラウス、エドワード・グリーク、ジャコモ・プッチーニ、ヨゼフ・ヴィエニャフスキ、エドゥアルト・クレッツュマー、ヨゼフ・ホフマン、ウィルヘルム・バックハウス、アントン・ルービンシュタイン、セルゲイ・ラフマニノフ・・・。
※ラフマニノフは1917年に亡命するまではレーニッシュのグランドピアノNo.59183を使って、名曲を生み出しました。(このピアノは今でもロシア・イヴァノフカのラフマニノフ博物館で見学することが出来ます。)
この様にレーニッシュピアノは多くの音楽家たちによって一挙に花開いたのだと言えるでしょう。
音楽は時間の中に存在し、時間と共に展開する芸術である。人間の精神や感情、こうした純粋な創造力が表現豊かで魅力的な旋律を作り出す、レーニッシュピアノは、美しい響きは勿論、視覚においても個性や情緒表現が伝わりやすいフォルムにもこだわっています。
各国の博覧会で絶賛された芸術的象嵌(ぞうがん)や高級木材の杢(もく)を施した美しい外装も創業当時からの伝統工芸を守りつづけています。
レーニッシュピアノの大きな魅力 美しいピアノは美しい音がする。物静かに語るピアノ、華美にならずそれでいて温かい、末永く愛用される大切なパートナーだから急ぐことなく1台、1台心を込めて製作しています。
―160年の時を越えて―
音楽の歴史の中で作曲家、演奏家、楽器製作者はそれぞれが不可欠な存在として現代まで歩んできました。
多くの作曲家達が音楽を愛し、たくさんの素晴らしい曲が生まれました。
そして伝統的な楽器製作者を輩出したのです。ドイツ ザクセン州ライプツィヒ、この地で160年以上にもわたり職人魂を受け継いできた楽器、レーニッシュピアノ。
楽器製作者たちが持つ知識や伝統工法を世代から世代へと絶えることなく継承してきました。
レーニッシュピアノは、ライプツィヒの熟練したマイスター達の手により誕生しました。
多くの作曲家や演奏家がこの世にすばらしい遺産を残していく中で「伝統と歴史と進化」を重ねるごとにレーニッシュピアノは長く音楽の歴史と共に、精巧なメカニズム、優美なデザイン、高品質な素材の融合により完成しました。
伝統を踏襲するレーニッシュピアノ、限界を感じさせることなくその威力をお約束致します。
グランドピアノのリムの曲線、音色の美しさが際立つフォルム。完成度の高さは他を圧倒するものと言えます。
ブリッジ(駒)の形状、弦長、線径、響板リブ(響棒)のスケールなど細部にわたる部品ひとつひとつに長い歳月をかけ培ってきた技術が生かされています。
奏者はピアノに対して絶大な信頼を持って演奏に集中できることでしょう。低音域から高音域まで、ppからffまで抜群の反応を実現しています。
繊細でパワフルなレーニッシュ・トーンをお約束致します。
レーニッシュピアノには、厳選された数種類の木材が使われています。
それらの木材を昔から培われてきた独自の乾燥スケジュールにより3年から5年の年月をかけシーズニングを行います。
その工程が後に狂いの無い精工なピアノを生むことになります。
Beechの森
Spruceの森
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- ルーマニアの厳しい環境で育ったスプルース材は、年輪が細かく均一なことで世界でもっともピアノの響板材に適したものとされています。
自然で無理の無い素材を用いることで不要な倍音や雑音の発生を防ぎ、芯のある柔らかく、まろやかな音色と正確な発音を可能にしています。
レーニッシュのサウンドボードはそんな素材から生まれているものです。
- ルーマニアの厳しい環境で育ったスプルース材は、年輪が細かく均一なことで世界でもっともピアノの響板材に適したものとされています。
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- ドイツ モラヴイア地方で取れる高級ブナ材を駒材に使用しています。駒はピアノにおいてレスポンスと音色変化に大きな役割を持っています。
弦の振動を正確に響板に伝えるあたりまえの役目を最適かつ徹底的に追及し、厳選された素材で安定した音程をクリアな音を実現しています。
- ドイツ モラヴイア地方で取れる高級ブナ材を駒材に使用しています。駒はピアノにおいてレスポンスと音色変化に大きな役割を持っています。
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- ピアノの演奏表現にとって最も重要な役割を果たすのがアクションです。
レーニッシュのアクションはチェコ プラハで100年(1908年創業)の歴史を持つアクションメーカー デトア社製アクションを使用しています。
発音の瞬間から俊敏に反応 難易度の高いピアニッシモでの発音を容易にしたほか、スケールの大きさが求められるフォルテッシモの場面でも力強い響きを生み出します。
奏者のコントロールを容易に表現できるレスポンスを持っています。
- ピアノの演奏表現にとって最も重要な役割を果たすのがアクションです。
2009年ドイツ老舗メーカー「ブリュートナー社」と合併し、
ライプツィヒに新工場が完成。
レーニッシュピアノ、そのクオリティーを支えるのは過去からの伝統に重きをおく考え方にあります。
160年間に亘り継承されたクラフトマンシップ、現在でも演奏者の要求に応える様、熟練した技術者たちにより全工程を手作業にて製造しています。
手間と時間を惜しまない基本姿勢は、演奏者はもちろん聴衆をもその甘美な音色で至極の世界へと導いてゆきます。
ただひたすら音楽のために・・・そんな願いがレーニッシュにはつまっています。
華麗なアートケース
マホガニー、ウォールナット、ブビンガ等世界の高級木材を使い
象嵌細工を施したピアノ。
独自の音楽観や芸術思想により表現された芸術作品として形づけられたピアノ。
そのレーニッシュの伝統工法により1台1台に息を吹き込まれレーニッシュピアノは完成されます。
誇り高き気品ある響き、生涯を共にするパートナーとしてレーニッシュは自信を持ってお薦めできるピアノです。
- 表示価格には運送納入据付料は含まれて下りません。
- 専用高低自在椅子は別売りになります。
- 本カタログに印刷された商品の色調は、実際の商品とは異なることがあります。
- 品質向上のため予告なく仕様が変更になることがございます。
- 為替レートの変動により価格は予告なしに変わることがございます。
- 上記価格は2019年7月現在の価格です。
上記予めご了承ください。